ゆっきーdiary

rubyでウェブアプリを作るまで ~ゆっきー32歳の挑戦~

6年前

こんにちは。

ブログを読んでいただきありがとうございます。

 

今日はExcelVBAを始めた頃の話をしたいと思います。

 

6年程前、私は某大手電機メーカーの工場で働いていました。

精密機器を製造する製造ラインの部品供給を担当する部署で、小グループのリーダーをしていました。

この頃はリーマンショックの影響から全社をあげて業務改善に取り組んでいる時期でもありました。

私は今もですが、当時から、常に自分の作業を効率よく無駄なく行うかを考えながら仕事をするのが得意でした。

それは誰かに認めてもらいたいから、とかではなく、単純に「改善する」ことが好きなんですね。

 

改善に至るまでの過程や、考えたことを試してみたり上司に提案したり、そういうことがやりがいだったんですね。

 

グループリーダーになってからは、自分一人の作業範囲だけでなく、グループ全体の作業改善もしていくことになりました。

当時、私のグループ内の部品加工担当者は、定年間近の女性が一人で作業をしていました。

 

この作業は、

 

未加工の部品棚から持ってくる

  ↓

手動の器具を使って加工する

  ↓

加工済みの棚へ入れる

 

という流れです。

 

その担当者があと少しで定年になるということで、別の作業者へ引き継がなければなりませんでした。

そこでまず自分がその仕事を覚えることになりました。

 

仕事を教えてもらう過程で、以下の問題点が浮き彫りになりました。

①加工済み在庫数は長年の勘で決めていた

②加工済み部品の在庫の種類が多すぎて管理が大変

 

問題点の①は、勘で加工数を決めていたため、余剰在庫が多くありました。逆に製品の生産数が急激に増えたときに作業が追い付かないときがありました。

 

問題点の②は種類が多いうえ在庫数は頭の中で管理してらっしゃるので、自分では把握しきれない。

 

これらの問題を解決するため、いろいろと考えた結果、在庫管理表を作ることにしました。

 

覚えたての表計算ソフトのExcelを利用して在庫管理表を作成しました。

 

機種ごとに必要な部品をリストアップして、機種の台数を入力すれば必要な部品数が表示されるようにしました。

 

この在庫管理表のおかげで必要な加工部品の数を見える化することができました。

 

しかし、データの更新に手間がかかります。

部品加工を完了して、その生産数を入力するところまではいいのですが、そのデータのままでは次の日に使えないので、何か所もコピー&ペースト、再計算をしてデータの更新をしていました。

このままでも使えはしますが、いつも定時ぎりぎりにしていたので、なんとか改善したいなと思っていました。

 

そこでPCに詳しい先輩に相談したところ、ExcelVBAの存在を教えてもらいました。

このきっかけが、私のプログラミング人生の原点でした。

 

最初に作った機能は、マクロの記録という機能を使って一連の作業を記録し、シートにボタンを配置して、これにマクロを設定する。

ただそれだけのものでした。

 

たったそれだけで、今まで10分も15分もかかっていた作業が一瞬で終わったのです。

 

感動しましたね。

 

それからはExcelVBAをコツコツ勉強して、改良を重ねました。

 

それから1年後、持っている資格を生かせる仕事をしたいために転職したのですが、去年の10月に当時の先輩達と飲み会をしたときに、私が担当していたグループの近況を教えてもらいました。

 

すると、なんと6年も前に作った在庫管理表を今も使っているそうです。

さすがに5年も経っていたら別のやり方に変わっているだろうと思っていましたから驚きました。

 

そして、嬉しかったです。

 

自分が作ったものを、何年も使ってもらっている。

それが今の自分には何の得にならなくとも、それでも、本当に嬉しかったです。

嬉しくって泣きそうでした。

 

そんな昔話でした。